「デフレの正体」 ― 2010年10月03日 16時17分50秒
日本政策投資銀行の方が書かれた著作を読んだ。
わかりやすく、面白い内容だった
日本経済が陥っている不景気、デフレの原因は学者が昔から論じている景気循環の波ではなく、生産年齢人口の減少:現役世代の減少が原因であるという趣旨で、公的な統計値や指標ながらあまり論壇で重視されていない小売業の販売額や人口そのものの趨勢変動から解説する本だった。
「金は天下の回りもの」とは、よくいったもので、生産年齢層:若年層の消費意欲も旺盛な世代の所得を増やすか、高齢者の死蔵されている莫大な金融資産から移転することが出来れば、景気は良くなるという考え方、納得できた。
共働きであくせく働いて、3人子供を育てて、毎年国内旅行に行って、パソコンも買い換えて、家を建てたら、地場産業の仏壇も買って、一緒に住むばあちゃんは年金で孫にあれこれ買って…
という我が家は、日本経済にはそこそこ貢献していることになるかな^^
急速な所得移転は難しいだろうけど、高齢者が思わず財布のひもを緩める商品やサービスを、開発できる企業は優位に立つことができるだろう。企業を見るひとつの物差しにしよう。
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