異業種交流会2011年10月20日 22時44分08秒

仕事の帰り道、天王寺の異業種交流会に参加した。

発表いただく方は、政府系の「直接金融」に携わる実務家。
投資家の目から見た、伸びる中小企業の特徴について、経験に基づく事例を沢山交えてお話しいただいた。

投資と融資。どっちもバランスシートの右側に鎮座する、資金調達の項目だ。教科書では、短中期的な弁済の確実性が大事な融資と、中長期的な収益力と配当に関心のある投資は性格が違うとされている。

実際に企業の見方が異なるのかどうか、というところを最大の関心事として、聴いていたけど、そんなことはなかった。
きちんと現状分析して、持てる経営資源を無駄なく生かして、労を惜しまず、顧客思考で工夫しながら経営している企業かどうか。投資でも融資でも、大事な視点はそうそう変わるものではない。

最後に、伸びる企業のポイントを三つ集約して挙げられた。
1 常識にとらわれず顧客思考でサービスを追求する。
2 人材が人財になるように、育成を怠らない。
3 社員に経営への参加意識を持たせる、巻き込む。

特徴的なのは、3つのうち二つはヒトに関するものだということ。
ヒトがいかに力を発揮して経営を盛り上げていくかが大事ということだ。
自分達を振り返ったときに反省することも多い部分だ。しっかりしないと。

異業種交流会の魅力、年齢や業種の違う色々な方との意見交換も非常に楽しいものだった。日常業務の悩みも聴こえ、中小企業の現場の空気を感じることが出来たのは大きな収穫だった。

糧として、生かしていこう。