平野酒に見る感性価値2011年02月19日 14時15分43秒

職場の方に教えていただいた「平野酒」

醍醐の花見で秀吉に献上されたと太閤記に記録の残る酒のことで、
当時の大阪市平野区界隈で実際に醸造されていたそうだ。

平野区の酒店「かいたにほんてん」さんが、この事実を知り、
現代に復刻させたのが、写真の平野酒
地元の農家の方減農薬のコメを生産してもらい、
酒蔵はさすがに地元には現存していないので
交野市の大門酒造さんに醸造を依頼している。

同じく地元の大阪錫器さんの猪口で
美味しく頂きました。
純米吟醸は普段あまり口にしない(贅沢^^)ので
よほどすっきりしたフルーティな感じかと思いきや
すっきりした飲み口のあとに、結構旨みが舌に残る。
美味しかったです。私の本籍地である平野区に
こんな素敵な商品があるとは、驚きと嬉しさを感じた。

先日の顧客満足経営研究会の例会で
Y先生に教えていただいた、感性価値の概念が
このお酒には溢れていると思う。

~感性価値とは、「生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることによって顕在化する価値」と、経産省が定義している。
安さやスペック以外で、どれだけ消費者の満足や共感を得られるかという、考え方だ。~

歴史に詳しい方なら、あの花見酒か~!と秀吉気分でほろ酔い^^
平野界隈の方にとっては、地元の米で醸造され、地元の地名が冠された商品という愛着がわくことだろう。
味や価格以外に、消費者の感性を刺激しやすい要素が、この平野酒には盛り込まれている。

「マスマーケティングで、どこのスーパーに売っているものではなくて、
自分のこだわりで、モノを選びたい。」
と、考えるような感性価値力のある消費者をがっちり捉えるモノづくりや
店づくりを中小企業者は心がけていきたい。

私がいつも、七本槍など滋賀の酒蔵が醸す日本酒を愛飲するのも
地元で作られたものに対する共感があるということか、
いつの間にか感性価値を刺激され、リピータになっていたということです。

かいたにほんてん さん
http://jizakewine.com/meishu.htm
大門酒造 さん
http://www.sakahan.com/index.html
大阪錫器 さん
http://www.osakasuzuki.co.jp/
顧客満足経営研究会
http://cs-shindanshi.com/

コメント

_ 兼田 亜貴 ― 2011年02月20日 00時11分52秒

こんにちわ。兼田です。私も夫との晩酌はいつも大阪錫器さんのタンブラーです。「平野酒」の存在初めて知りました。ご近所さんとしては、ぜひ試してみたいですね!

感性価値、私も大変興味があります。
また情報交換できたらうれしいです。

_ LONG ― 2011年02月20日 10時11分21秒

いらっしゃいませ^^

兼田さんがMyタンブラーを持ち歩いているのを見たとき
なんて面白い人だろうとハートを鷲掴みにされました。

これからも、情報交換よろしくお願いします。

ブログを拝見させていただきました。
企業や子供さんだけでなく、ご主人への愛を感じさせる
素敵なコンテンツですね。

_ 兼田 亜貴 ― 2011年02月20日 11時16分30秒

ありがとうございます!(^^)!

ブログをやっとこさ始められたのもLONG様に刺激されたからかもです。今後も拝見させてください!!

_ ぷりん ― 2011年02月21日 07時55分01秒

地元の名品紹介いただきありがとうございます。

_ LONG ― 2011年02月22日 21時19分16秒

是非、平野酒ご賞味ください^^

交野の酒蔵も興味深いですね。

大阪の酒は、大メーカーのある神戸や京都に比較すれば

まさしく地酒ですね。

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