大阪クラシック~街にあふれる音楽~2011年09月09日 22時13分25秒


大阪フィルハーモニーのマエストロ、大植英次さんプロデュースによる、音楽の祭典「大阪クラシック」
一週間にわたり、中之島、御堂筋界隈の大阪を象徴する施設で、大阪を代表する管弦楽である、大フィルの奏者が沢山の演奏会を催すことで、音楽に親しむ機会+来街者の活性化を図るイベントです。早くも6回目になるとのこと。

水都大阪の歴史ある建物が会場になっていることが素晴らしい。また室内楽が中心なので、普段シンフォニーホールを中心とした大きいステージで演奏される大フィルの奏者の方を、近くで感じることが素敵です。
大阪の街並みに、朝比奈先生が築いた大フィルが根付いていることが、なにわの宝物なのだと、月並みですが実感しました。

残業終わり、今週、運よく二回も中之島公会堂の演奏会に行くことが出来た。



中之島中央公会堂は、クラシックの演奏会のためにあるのではないか、と思うほどの外観と内装。「貴族の気分で聴いてください(笑)」と楽団員の方が話していたけど、正にその通りだ。

第25公演
モンテヴェルディ/3本のトランペットのための協奏曲
マンフレディーニ/2本のトランペットのための協奏曲
ヴィヴァルディ/ファゴット協奏曲 RV.503
ドヴォルザーク/弦楽セレナーデ Op.22
J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲 ホ長調

第70公演
グリーンスリーブス
バード/オックスフォード伯爵のマーチ
スザート/ルネサンス舞曲集

いずれも、トランペットを含む編成(笑)、やはり、大好きな楽器ということで~

どの演奏も素晴らしいのは当たり前。弦楽セレナーデ、グリーンスリーブスなど、疲れた心を鷲掴みにされてしまいました。
大フィル金管奏者による、スザート組曲って、なんて豪華なことか。

個人的に、主席Tpの秋月さんが二番を吹いた時のキレイに潰れた低音と、橋爪さんのちょっとこぶしの効いたブレスと華やかな高音がツボに入りました。
また、橋爪さんの、白髪交じりで小柄な飄々とした風貌+軽妙洒脱な語り口は、毎日放送の角アナを思い浮かべてしまいました。吹いても喋っても一流、さすが大阪やなあ。

建物も、演奏家も、大阪の宝です。マエストロの功績で定着化しつつある大阪クラシック。ぜひ末永く続いて欲しいと願います。

パンフであいさつをされるマエストロ大植、平松市長、、、来年はいないかもしれない!?

文化と、それに彩られる街並みや、街に根差す中小企業支援は、長期的な視点で、じっくり取り組んでいってほしい。本当に切に願います。