大阪ごちそうマラソン完走記~港区~2010年11月23日 00時33分40秒

先週末、第一回大阪ごちそうマラソンに参加した。
http://ameblo.jp/goti-thon/
大阪市の港区、此花区、西区の3つの区を走り抜け、街々の名所名物を見学し、商店街ではお店の人たちのおもてなしでお腹いっぱいになるという、食いだおれマラソン

もともと、来年開催される大阪マラソンの誘致活動が結果的に不調に終わり、ではなにか地元を元気づけるイベントは開催できないかという集まりの中で企画されたものとのこと。

実行委員の、尊敬する大先輩のお誘いもあり、また普段なかなか仕事で訪れることがない
大阪のミドルエウストをこの足と目と耳と舌で感じたいということで、休日彦根から大阪までやってきた

新快速に揺られて、大阪への道中

本日、走行中の記録をするデジカメ
普段使いのLUMIXはでかすぎる、携帯はGPS計測に使用するので、長男が旺文社の付録でもらったおもちゃのデジカメを借りた。軽くて起動は早い。写りは以前の携帯写メ程度。まあ、スナップなのでよしとしよう。
しかし、こんなものが子供の付録とは凄い時代だ。

電車を乗り継ぎ、地下鉄中央線朝潮橋下車
銀杏の色づいた並木が出迎えてくれた。
右手には、大阪市の体育館、プールのあるところ。
イベント準備中の八幡屋商店街
中央のドームから、放射状にアーケードが広がる面白い構造
すでに、街の人から「いらっしゃい」等声をかけてもらって、うれしくなる。

受け付けは、市立港近隣センター、要は公民館だ。
続々と出走者が集まってくる。
出走者へのゼッケンやTシャツの配布は商工会議所の方々が担当
皆様、休日にお疲れ様です!

隣の公園に全員集合して、主催者からのこの行事の説明
イベントの背景や、絶対に信号は守ってね、というルール説明があった。
不思議だったのは、港区に大阪マラソンを持ってこないと決断した、大阪市の方が
来賓として大阪マラソンのPRをしたこと。
もちろんランナーたちは注目している大会なのでいいけど、この場でPRするなら
港区にもマラソンを通してくれたらよかったのに。
まあ、色々大人の事情があるのだろう。
いよいよスタート前、八幡屋商店街のドームのところには、地元のコーラス隊が!
合唱でイベント気分を盛り上げてくれる。小学校のブラスバンドも来ていたみたいで
ほんと、街をあげて、イベントに協力してくれている。
歩道を交通法規に従って走るマラニックなので、300人一斉にスタートというわけにはいかない
15人ずつ位に分かれて、いよいよスタート、街の人のがんばっての声が嬉しい。


商店街を抜け、市立体育館周辺を回って、八幡屋の下町を抜け、天保山運河をわたり港区築港へ向かう
セクション。信号はきちんと止まります。
下町の市営住宅や長屋を過ぎると、大きな橋や建造物が現れるのが港区の風情だ。

港区の目のごちそう 赤レンガ倉庫
もともと住友倉庫の所有だったものが、市に移管され、活用策を模索中とのこと
横浜や函館が有名だけど、大阪にもこんな赤レンガ建物群があることを初めて知った。
築港中学校の裏手の公園で、声援を送ってくれていた姉妹がとてもかわいらしく元気だった^^
築港の商店街エイドでは、あめちゃん取り放題。
街のおっちゃん、おばちゃんの声援が嬉しい


大阪税関を超えて、中央突堤の先っぽでカメラタイム。
対岸には住之江区のATCが見える。
ランニング中に記念撮影するのも大会ならではの光景になるのだろう。

おっちゃんが釣り上げていたかさご? は残念ながらランナーにはふるまわれず
今晩のおっちゃんのごちそうになるのだろう。

海遊館やサントリーミュージアム、観覧車の林立する天保山界隈
素晴らしい天気だ。このセクションは比較的走り詰めなので、汗もしたたる。

南港のマーメイド像
その後ろの船は最近話題のJapan Coast Guardの文字が。

海遊館の横では、地元の方による太鼓や山車の実演
はっぴを着て気合のはいったにいさんにも、激励をされた。
このあたり一帯は、全て港湾地域の赤レンガ倉庫などが立ち並んでいた、
近代大阪の水都、商都を象徴する場所だったとのこと。
産業の変遷で、廃れつつあった港湾地域が大規模に再開発されて、
広域に集客力のある観光施設、商業施設が出来たということになる。

港区の観光名所、日本一低い山天保山
しっかり、完走後、登頂証明書をいただきました。

港区のクライマックスは市営の渡し船
立派な橋脚の下をほのぼのした船が人や自転車を渡す。
今でも市民の足になっている。見渡す限りの大規模建造物の中
昔と変わらない景色が残っている。


そして、ランナーは此花区に入ります。

大阪ごちそうマラソン完走記~此花区~2010年11月23日 08時01分28秒

渡船に揺られて此花区に到着

和歌に由来するという此花区という地名は、最近の合併市の無粋な名前よりロマンがある。
「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」

渡し船の輸送量がボトルネックなので、このあたりはランナーも集団になった。
しかし、船待ちで混乱することもなく、上手く集団で渡りきれたので良かった。
ボトルネックの能力に、流し込む量を制限するのが一番生産性が高まるというのは、「ザ・ゴール」のTOCですね^^
USJ外縁の遊歩道からは、巨大クリスマスツリーを垣間見ることが出来た。
ジェットコースターからは悲鳴が聞こえてくる。
目にも、耳にもごちそうマラソン
桜島を過ぎて、安治川口駅手前には、島屋ビジネスインキュベーターが現存した。
大阪府が運営していた中小企業支援施設が全滅する中、大阪市の施設は産業創造館やこのインキュなど
ちゃんと残っているのが素晴らしい。建物の取り壊しでやむなく閉館したメビック扇町も、きちんと組織としては
存続されているというし、中小企業支援の長期的視野、取組の継続性として、大阪市の姿勢には一貫性があって素晴らしいと思う。
技術に特化した島屋インキュからも、優れた企業が輩出されている。
~新大阪郵便局を左手に、ランナーは北上する



住友電工の工場群を抜けると、正連寺川、水門がある。
埋立地である此花にとって、水門など治水施設は生活の安全に欠かせない。
水運の役割を終えた水路では大規模に埋め立てが行われ、公園などが整備されるそうだ
水が流れていないので、けっこう臭いがきつかった。鼻にもごちそう!?

此花区春日出商店街に到着

初の商店街エイド、街の人たちが到着を歓迎してくれる。
沿道の声援がこんなに嬉しいものとは。
おもちゃのデジカメでは、シャッターが遅くて写真がぶれる、、、
走っている雰囲気はでるかな^^;





商店街エイドには、お寿司やフルーツ、漬物、等など盛りだくさん
走り始めてかなり経過していたので本当に嬉しかった。
ごちそうマラソンと聞いて、お腹を空かせて参加しているので実際この時点で
腹ペコのランナーが多かったと思う。みんな心づくしのおもてなしに舌鼓


春日出商店街の小さいビリケン像
ゆるキャラ?も応援
商店街の大歓迎を満喫したら再びランニング
街を南下して、JR夢咲線の踏切を渡って、安治川河口方面に向かう

川沿いの道を進むと、環状線の高架が見えてくる。
このあたりのホームセンターなど大規模施設は、工場の跡地に造られたものだろう。


此花区から、西区に安治川を渡る手段は、川底トンネル
昭和初期に川を渡る工員の数が多すぎて、渡し船では対応しきれず、かといって中途半端な橋をかけると
船の運航が出来ないとのことで、川底にかける橋として建築されたとのこと。
あらかじめ箱を地上で作って、沈めて通路にするという潜沈工法は当時の最先端土木技術だそうだ。
ひんやりしたトンネルを抜けると西区に抜ける。


歴史がある一方、近代化の中で新しい技術を取り入れてきた大阪の貪欲さ
古いものと新しいものの混在、その中で変わらない人情 此花区の魅力を目で耳で舌で味わうことが出来た。

大阪ごちそうマラソン完走記~西区~2010年11月23日 08時47分19秒

安治川をくぐり(!)
西区に入るとほどなく、九条の商店街に到着
キララ九条商店街でも、大歓迎を受ける。
100円商店街ののぼりも多数立っており、準備が進められていた
たこ焼き、うまい!
ホルモン焼き、ジューシーー!
寿司、みんな鉄火巻きばっかり咲きに食べていた^^;

こんなに食べて走れるのか、と思うくらいキララの方々が用意してくださっている。
みんな町の人と談笑しながら、ありがたく頂戴した。


キララを抜け、地下鉄九条駅をくぐると、ナインモール商店街に入る


ここも商店街の人たちが明るく笑顔で出迎えてくれる。
果物店様にバナナをいただいた。ごちそうさまでした。


桜島橋を見ながら川をわたると、今回のマラソンで最も大阪の中心部に近い、西長堀界隈にさしかかる。


市立図書館を抜けると
土佐稲荷神社に到着、旧土佐藩蔵屋敷のあった界隈とのこと
三菱の創始者である岩崎弥太郎ゆかりのこの地、まさに竜馬伝ブームのさなかだ。
さい銭箱や神紋にはスリーダイヤのしるし
神社内には男前のスタッフ?が坂本竜馬に扮して出迎えてくれた。
完走まであと三分の一 がんばるぜよ。

土佐稲荷の脇に、西長堀の高層アパート
かつて司馬遼太郎が10階に居住し、竜馬がゆくを執筆したとのこの歴史ある建物
野村監督や森光子など、そうそうたる昭和の偉人が住んでいたこのマンションも
耐震基準を満たさないので、取り壊しの運命とのことだ。
再び西長堀の住宅街を走り始める。
ここら辺りは、マンションも立ち並んで、港・水都の風情とはまた違った街区となる。
レース後、多くの方が絶賛していた南堀江のお茶の山城さんのエイド
まんじゅうと緑茶が絶品だった。WEBで調べると京都府の山間部和束町に製茶工場があるとのこと
いまから14年くらい前にあの辺りは仕事でよく通っていた、懐かしい。




このマラソン中、一番大きな目のごちそう^^ 西区千代崎の京セラドームにやってきた。
ちょうど、就活のフェアが行われたようで、リクルートスーツを着た学生たちがうようよする中
派手な格好で走り抜ける大人たち。。。 彼らにも春が来ることを祈りつつ、走り抜ける

ドーム南側で、カエデの葉っぱをたくさん手に持って声援を送ってくれた親子
とてもかわいかった。 さすがに疲れで始めた体に、心のごちそうが沁み渡った。
ありがとう。
ドーム脇には、大阪ガスのタンク。
これもまた街を彩る名物だ。どうせならたこ焼き風の塗装にすれば受けるのに^^

西区を抜けて再び、港区に入り、マラソンはゴールへと向かう。

大阪ごちそうマラソン完走記~再び港区・ゴール2010年11月23日 10時14分35秒

西区を抜けて再び港区に戻ってきた。
港区南市岡の繁栄商店街で最後のおもてなしを受ける。

商店街の入り口では、かわいいお子さんが寿司やお好み焼きをふるまってくれた。
商店に若い家族がいて、子供もいるというのは地域が活性化するためには欠かせないことなので嬉しく思った。

沿道の信号ごとのボランティアでご婦人の方に話しかけると、PTAからの動員とのこと。
この界隈の小学校は一学年3クラス程度とのことで、少子化の影響は色濃いが
マンションが建つこともあり、何とか子供の人口は維持されているということだ。





疲れているとき、甘いものも嬉しいけど
たくさん汗をかいていたので、塩気のある漬物エイドが凄くありがたかった。

手作りの歓迎に感謝
暖かい商店街だ

最後の最後にうどん+冷ややっこエイド!
43号線を眺めながら最後のごちそうでお腹も一杯になった。

繁栄商店街は韋駄天像を祀り、体育会系のイベント 筋肉商店街を行っているそうだ
パンチの効いた企画を開催する元気な商店主がいる。


かたや、道の片側にマンションの計画でもあるのか、用地が開発にかかっていた。
残された看板が痛々しいが、人口が増えることで、商店街に人が回帰することを願おう。


いよいよラストスパート、ゴールまで直線だとすぐだけど、ここからは大人の事情もあるらしく、あちこちに蛇行が始まる。弁天町ORCタワー街区を回り込んで走る。

若いランナーたちもそろそろきつそうにしている、後少しがんばろう



夕凪という、なんとも風情のある地名の界隈、三津神社では、神主さんの
お祓いを受けながらRUN   こんな面白い企画はこのマラソンならではだ。
そこかしこ、沿道でボランティアをしてくださった街の人たち、老人会、PTA,色々なつながりで
動員されているのだろう。拘束時間も長いので、本当にお疲れ様です。



ぐるりと回って、近隣センターに到着、何とか完走することが出来た。
出迎える方々の声援が本当にうれしかった。

ちゃんと、看板の表示が変わっている! 芸が細かい。ちょっとした演出に感謝だ。

普段、協同してイベントを行っている方々が広域で集まって開催されたイベントで
参加者としては運営がスムーズだった印象だ。
本格派のランナーには物足りないかもしれないけど、街づくりや歴史、史跡、名所などに興味のある
ジョギングランナーにとってはとても面白く、ためになるランニングで走っていて楽しかった。

特に、信号待ちにかかったとき、その地区界隈のことを案内してもらえるという企画は素晴らしかった。
街の人も自分たちの街のことを改めて知る機会になったのではないだろうか。
人から聞いた情報を自分に蓄積して、改めて振り返ってブログを書くとき
色々ネットの情報も調べるので、地域のことにさらに理解が深まる。

走る前に、もっと街のことを予習しておけばよかったと後悔している。
地図で振り返ったとき、あそこをもっとよく見ておけばよかったと後悔するとことが沢山
出てきた。第二回の出走意欲が高まってくるなあ。

食べ物や建築、港湾、河川、工場、街づくり、商店街、廃線、学校、偉人、などなど
人によって興味は様々だけど、あらかじめ沿道にどのような見どころがあるのか
参加者が寄ってたかって地図に書き込みが出来るようなものがあれば
もっとごちそう盛りだくさんの大会になるかもしれない。

とにかく、参加者にとって、楽しい大会だった。
運営者、沿道ボランティア、商店街の方々、関係者の方々、本当にお疲れ様でした。
第二回の開催を期待します!
ごちそうさまでした。


ネットショップのお礼状2010年11月23日 18時17分13秒

家を新築したときについてきた温水洗浄便座が故障
メーカーの保守期限も過ぎ、修理したとしても悲しくなる程の費用がかかるとのこと。結局節電機能に優れた最近の製品を買った方が安上がりとの結論に至った。

ということで、なじみの量販店に相談に行くと、各社ごとの製品の説明は十分にしてくれる。しかし、取り付け費用に1万円かかるとのことで、親切そうなお兄さんは、取り付けは自分でやった方がよいとのアドバイス。
いくらかは手数料から抜いているモデルだろうに、凄く良心的なアドバイスで感心した。
まあ、取り付けを絶対自分ではできないエアコンを買った時にも世話になったお兄さんなので、顧客目線でアドバイスしてくれているのだろう。感謝したい。

しかしながら、自分で取り付けるなら、現金支出額で一番小さい店を選ぶのが兄さんには悪いけど必然の選択

形番を決めた後は、価格比較サイトであれこれ検索
結局八王子市のネットショップが一番安いらしく、注文した。
形番でスペックのわかる商品は、価格比較サイトとネットショップに一番馴染みやすい典型だ。

あとは頑張って、自分で取り付ける。
お願い期日通りに商品が届いた勤労感謝の日は、トイレの大掃除と便座の取り換えに費やした。

値段だけで選んだネットショップの梱包の上に入っていた手紙に
思わず感心した。
自筆ではなくコピーではあるけど、注文客への感謝の気持ちだけがつづられている。

数ある~のフレーズは以前、リッツカールトンホテル出身のコンサルタントさんから、聴いた顧客サービスの殺し文句
顧客を大事にする店が、継続していけるという、良い示唆に富んだ言葉だと思う。
自発的にこの言葉が言えて、嫌味にならない社会人になりたいといつも思う。

価格重視のネットショッピングで、CSやマーケティングを学べるよい機会になった。またこの店で買おうという気にもなる。
社員さんの顔までは見えないけど、短期的な売り上げだけではなく、CSの観点を意識して業績を伸ばしている企業なのではないかと推察する。


日に日に寒さを増す、彦根。便座の冷たさに堪えていたおばあさん、お母さん、子供たちには、
お父さんが頑張って作業して無事付け替え出来て、あったかいトイレタイムが過せると、少しは感謝してもらえたようだ。
父の面目躍如でFSも上がるしお父さんのCS感度も上がるし、
なんだか、Sが上がりまくりのありがたい祝日となった。