芸術の秋2011年09月24日 12時04分20秒

彦根市文化プラザで催されたクラシックコンサートを、長女、嫁様と3人で聴きに行った。

演奏・オーケストラ・アンサンブル金沢/指揮者・井上道義/ソリスト・辻井伸行
W.A.モーツァルト
・交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB)
・ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
・交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

OEKと彦根市文化プラザが提携しているとのことで、定期的に室内楽コンサートが行われているらしい。良質な楽団とのパイプを築くのは良いことだ、彦根市もなかなかやるなあ。

今回、初めて音楽監督の井上道義さんが、来彦することも然ることながら、なんといっても奇跡のピアニスト辻井伸行さんを聴けるということで、チケットはあっと言う間に売り切れたらしい。端っこに折り畳みいすまで追加しての客席は、正に超満員。(我が大学の学生オケやOBオケもこれ位入ればなあ^^;)

辻井さんのピアノは、意外に男性的で、迫力のある響きだった。全くの暗闇のなかで、これだけの音を紡ぐことに、一体どれほどの修練や苦労があったことだろうか。本当に奇跡の人だ。
楽章の弾きはじめの時に、一瞬右手を鍵盤の一番右端に当てて、鍵盤の位置を把握しているようだった。そこから先はどれだけ跳躍しても音が流れ続ける。凄いの一言だ。

マエストロ井上は、15年くらい前の京都市交響楽団のニューイヤーコンサート以来だ。2階席からでもはっきり見える威容。少ない編成なのに分厚い音を奏でるOEKも相まって、モーツアルトなのに、凄く豪快で迫力のある演奏だった。

井上さんが、いいホールだと評してくれていた彦根市文化プラザ。プロ楽団の良質な演奏を招へいするとともに、市民の色々な文化活動も地道に続いている。田舎町だけど、なかなか良いものだと思う。

いい音を聴いて、ちょっとは長女の刺激になればいいのだけど。