彦根市少年少女吹奏楽団定期演奏会2012年05月27日 18時57分31秒

彦根市内の中学校吹奏楽部に所属する生徒により催される、合同の演奏会は長い歴史があり、何と今年で39回目とのこと。うちの嫁様もその昔出演したそうです。

娘もいよいよ中3ということで、ステージに。立派な彦根市文化プラザのグランドホールで演奏するのはいい経験になっただろう。

顧問の先生が、「この演奏会は皆、仲間としてステージに上りますが、この後吹奏楽コンクールでは敵として競い合います。」と身も蓋も、音楽性もないコメントをしておられたのは失笑したが、まあ子供達にとってはホントのことなので。

色々な組み合わせで、演奏あり歌あり、演技あり。楽しませてもらいました。素晴らしい演奏会でした。娘も娘なりにがんばったようです♪

賛助出演の河瀬高校吹奏楽部のマーチングは圧巻だった。十分にエンターテナーだ。
よその子ながら、高校生がステージでマーチングを演じているのを見ると、涙が出そうになった。自分の子がもし出演していたら涙腺は間違いなく決壊していただろう。

一生懸命頑張っている子供を見るのは、なんて感動するのだろうと、心に沁み入る休日でした。

忙しく色々ある日常を乗り切るココロの栄養ももらいました。彦根の中高生、ありがとう。

陵水フィルハーモニー管弦楽団第五回演奏会2012年02月26日 18時16分28秒

 陵水フィルハーモニー管弦楽団 第五回演奏会に足を運んだ(といっても自転車で5分の近所^^;) 滋賀大学オーケストラのOBOGが思い出の地彦根で催す演奏会も数えること5回。積み重ねてこられた仲間たちに敬意を表したい。一応私はサポとして5回とも客席で皆出席だ。

 今回の曲目はシベリウスのカレリア組曲、ラフマニノフの交響曲第二番ホ短調、他に開演前にロビーで実施されるミニコンサートなど、全部を堪能した。

 同窓会的にぎやかしではなく、相当に個々人が練習を積んだというのが伝わってくる名演だった。弦楽器も然ることながら管楽器が粒ぞろいで音色も音程も良く、聴いていて本当に気持ち良かった。

 初めて生演奏で聴くラフ2は、涙腺を刺激する大人の名演。特に有名な3楽章の旋律に酔いしれました。

 みんな社会人で忙しい合間をぬって練習をして凄いなあ。音楽にかける情熱と時間を維持するのは大変な苦労があることと思う。お疲れ様でした。

 小さい大学の楽団なので卒業生が少ないなか、大曲に挑む80人位の編成となると、過半数が賛助出演というのが辛い所だ。学生オケとはレベルの違う音楽的成果と、無理のない運営。二つの要素を満たしながらやっていくのは大変だけど、これからもサポとして応援して行こう。

 …毎度社交辞令で「次こそ一緒に演奏を」と声をかけて下さるが、今日の演奏会でそれが無理なのがよくわかった。皆レベル上がり過ぎてもう遥か彼方の舞台だ。とりあえず週末のなんちゃってロングトーンだけはコツコツ続けよう。

富士火災presents佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ2012年01月20日 23時05分36秒

職場の方にお誘いいただいたコンサート

兵庫県立文化芸術芸術センターのプロジェクト。マエストロ佐渡裕がプロデュースするキッズオーケストラの演奏会を楽しむことが出来た。

阪神大震災からの復興に端を発したこの楽団は、東日本大震災の鎮魂にも力を入れている。実際に被災された街の方とも親交を深め、今夜も津波の被災地から招かれた方もおられた。心温まる交流があるようだ。

富士火災海上保険株式会社がCSRの一環としてこのプロジェクトを後援しておられ、社長兼CEOの軽妙洒脱な(笑)挨拶の後、前半は加藤完二先生、後半はマエストロ佐渡裕先生の指揮により、熱演が繰り広げられる。一流の指揮者が振る姿を間近に見られてうっとりしました。

楽団は、小学生から高校生までが厳しいオーディションを経て選抜された子供だけの弦楽合奏。うちの子供たちと変わらない(ちょっと上品にした^^;)風貌なのに、演奏は凄いの一言。

若くてエネルギッシュで才能あふれる、大人はだしの好演熱演だった。ホンマに上手すぎるわ。。。実際、来月に芸術大学の受験を控えたような若者が年長者なので、この中から将来の日本を代表するプロ演奏家が育っていくのだろう。

メキメキと技術を身につけ、加えて人生経験を積んて、円熟していったら凄いことだ、ホント末恐ろしい天才子供達だった。踊りながら楽しんで演奏する趣向もあり、魅力的なエンターテナーでもあった。

母体に自治体が関与していて、今宵もスポンサー企業の厚意で実施している演奏会。マエストロは、きちんと母体やスポンサーに配慮した挨拶をされていた。それはお金を出してくれる人に媚びる態度ではなく、芸術家としての立ち位置は確固として持ちながらも、音楽を支えてくれる人々にきちんと感謝をする言葉で、さすが超一流という風格だった。

某老舗在阪オケと、おカネを出す自治体の関係も、うまくいってくれるといいのだけど。

滋賀大学オーケストラ第28回定期演奏会2011年11月20日 17時48分01秒

母校の演奏会

小学生の息子二人には、本格的なクラシックのプログラムはちょっと退屈だったかもしれない。。。

曲目:ニコライ「喜歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲」
    ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」
    ベートーベン「交響曲第5番 運命」
客演指揮:河地 良智
チェロ独奏:松岡 陽平

東京都交響楽団の副主席奏者による、「ドボコン」がなんといっても注目のプログラムだ。
ソリストだけでなく、学生ソリストも見事な熱演で、素晴らしかった。

運命はこのオーケストラ6回目の演奏とのこと、概ね6年に一回は演奏していることになるので、滋賀大オケに在籍した方は、大方取り組んだことのある、名曲中の名曲です。 私も3回生の時演奏したなあ。
今回の学生さんも、概ね大事故はなく、なんとか終演しました。

ステージにも、客席にも、知り合いの方がたくさん見られ、懐かしい再会を楽しむことが出来ました。おっさんになっても、こういう拠り所があるというのは、嬉しいことです。

さて、子供たち、「なにが一番良かった?」と聞くと、
ドボコン3楽章のトライアングル! と ^^;
そうやなあ、知ってるし、触ったことのある楽器やもんな。
退屈と思わず、クラシックに親しんでくれて嬉しい。

芸術の秋2011年09月24日 12時04分20秒

彦根市文化プラザで催されたクラシックコンサートを、長女、嫁様と3人で聴きに行った。

演奏・オーケストラ・アンサンブル金沢/指揮者・井上道義/ソリスト・辻井伸行
W.A.モーツァルト
・交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB)
・ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
・交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

OEKと彦根市文化プラザが提携しているとのことで、定期的に室内楽コンサートが行われているらしい。良質な楽団とのパイプを築くのは良いことだ、彦根市もなかなかやるなあ。

今回、初めて音楽監督の井上道義さんが、来彦することも然ることながら、なんといっても奇跡のピアニスト辻井伸行さんを聴けるということで、チケットはあっと言う間に売り切れたらしい。端っこに折り畳みいすまで追加しての客席は、正に超満員。(我が大学の学生オケやOBオケもこれ位入ればなあ^^;)

辻井さんのピアノは、意外に男性的で、迫力のある響きだった。全くの暗闇のなかで、これだけの音を紡ぐことに、一体どれほどの修練や苦労があったことだろうか。本当に奇跡の人だ。
楽章の弾きはじめの時に、一瞬右手を鍵盤の一番右端に当てて、鍵盤の位置を把握しているようだった。そこから先はどれだけ跳躍しても音が流れ続ける。凄いの一言だ。

マエストロ井上は、15年くらい前の京都市交響楽団のニューイヤーコンサート以来だ。2階席からでもはっきり見える威容。少ない編成なのに分厚い音を奏でるOEKも相まって、モーツアルトなのに、凄く豪快で迫力のある演奏だった。

井上さんが、いいホールだと評してくれていた彦根市文化プラザ。プロ楽団の良質な演奏を招へいするとともに、市民の色々な文化活動も地道に続いている。田舎町だけど、なかなか良いものだと思う。

いい音を聴いて、ちょっとは長女の刺激になればいいのだけど。

大阪クラシック~街にあふれる音楽~2011年09月09日 22時13分25秒


大阪フィルハーモニーのマエストロ、大植英次さんプロデュースによる、音楽の祭典「大阪クラシック」
一週間にわたり、中之島、御堂筋界隈の大阪を象徴する施設で、大阪を代表する管弦楽である、大フィルの奏者が沢山の演奏会を催すことで、音楽に親しむ機会+来街者の活性化を図るイベントです。早くも6回目になるとのこと。

水都大阪の歴史ある建物が会場になっていることが素晴らしい。また室内楽が中心なので、普段シンフォニーホールを中心とした大きいステージで演奏される大フィルの奏者の方を、近くで感じることが素敵です。
大阪の街並みに、朝比奈先生が築いた大フィルが根付いていることが、なにわの宝物なのだと、月並みですが実感しました。

残業終わり、今週、運よく二回も中之島公会堂の演奏会に行くことが出来た。



中之島中央公会堂は、クラシックの演奏会のためにあるのではないか、と思うほどの外観と内装。「貴族の気分で聴いてください(笑)」と楽団員の方が話していたけど、正にその通りだ。

第25公演
モンテヴェルディ/3本のトランペットのための協奏曲
マンフレディーニ/2本のトランペットのための協奏曲
ヴィヴァルディ/ファゴット協奏曲 RV.503
ドヴォルザーク/弦楽セレナーデ Op.22
J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲 ホ長調

第70公演
グリーンスリーブス
バード/オックスフォード伯爵のマーチ
スザート/ルネサンス舞曲集

いずれも、トランペットを含む編成(笑)、やはり、大好きな楽器ということで~

どの演奏も素晴らしいのは当たり前。弦楽セレナーデ、グリーンスリーブスなど、疲れた心を鷲掴みにされてしまいました。
大フィル金管奏者による、スザート組曲って、なんて豪華なことか。

個人的に、主席Tpの秋月さんが二番を吹いた時のキレイに潰れた低音と、橋爪さんのちょっとこぶしの効いたブレスと華やかな高音がツボに入りました。
また、橋爪さんの、白髪交じりで小柄な飄々とした風貌+軽妙洒脱な語り口は、毎日放送の角アナを思い浮かべてしまいました。吹いても喋っても一流、さすが大阪やなあ。

建物も、演奏家も、大阪の宝です。マエストロの功績で定着化しつつある大阪クラシック。ぜひ末永く続いて欲しいと願います。

パンフであいさつをされるマエストロ大植、平松市長、、、来年はいないかもしれない!?

文化と、それに彩られる街並みや、街に根差す中小企業支援は、長期的な視点で、じっくり取り組んでいってほしい。本当に切に願います。

大フィル震災復興チャリティコンサート2011年04月28日 23時56分09秒

連休前の朝方、出勤途中にツイッターを見ていると、平松大阪市長のつぶやき。本日大阪市役所内で、合計11回、大フィルの協力によりチャリティコンサートが催されるとのこと。

早速、大阪市のWEBを見ると、魅力的な演奏会が市庁舎の各所を使って開催されることを知った。
クライマックスは正面玄関ホールで19:30に、フルオケによる演奏会が行われると。ヴェルディの運命の力序曲、モーツアルトのピアノ協奏曲21番の二楽章、ベートーベンの交響曲第5番。魅力的なプログラムだ。なんとか、駆けつけよう。気合を入れて日中の仕事に取り組む。

職場でクラシックに興味があると聞いたことのある人にメールを入れて、参加者を募ると結構賛同者がいる。若い奴らを引き連れて、市役所に足を運んだ。キャパはないので殆どの方が立ち見。それでも概ねマナー良く聞き入る人々、素晴らしい。

大阪市役所庁舎の入り口ホールは、物凄い客入りとなった。
マエストロ大植さんの、躍動的な指揮で奏でられる「運力」
金管奏者としても、なんとも魅力的な名曲だ。
当たり前のことながら、プロオケの演奏は上手だ。当たり前や。
特にホルンとオーボエの方々の奏法と音色に心奪われた。

ピアコンは大植さんの弾き振り。
会社の若い奴と、「のだめ千秋ばりの、ナルシスティックやなあ。」
と、堪能した。

メインは、運命。
大植さんはたまたまの選曲とおっしゃっていたが、
こういうコンサートはわかりやすくて、力のある選曲は大事だと思う。
統一感のある緊張感で1~4楽章が流れるように演奏された。
ええ曲やなあ~。
自分が大学オケの定期演奏会で演奏したのはもう20年も前(苦)か。

ビオラやチェロの方々がとても存在感があって、良かった。
演るのと、聴くのでは、だいぶ印象の違う曲だ。
いかに緻密に設計された曲であるかということを実感した。

一通り、演奏がおわったとこで、平松大阪市長が登壇され
大植さんと即興のトークショー、というかグダグダのMC(笑)
飾らないお話が面白かった。
国難である東日本大震災に心痛め、復興の支援をしていくという話は、心を打たれた。

大植さんは芸術家、平松さんは元アナウンサー
互いの魅力がぶつかり合う、面白い時間となった。

その後大阪市歌の合唱や、アンコールなどあって、約一時間半の
演奏会。
立ちっぱなしで、腰痛を再発してしまったけど、
久しぶりに生のプロオケの演奏を楽しめただけでなく、
大阪市で働いているということを実感できる、貴重な時間となった。

職場の新人さん二人や、普段あまり接することのない別部署の若手達との、飲み会も楽しめ、GW前に英気を養える夕べとなった。
クラシックはやっぱり、ええなあ。