ＬＯＮＧ　ブログ

滋賀大オーケストラのＯＢＯＧで作る陵水フィルの第三回演奏会が開催された。

みんな仕事で忙しいのに、１年半かけてちゃんとした演奏会を準備して大変だったことだろう。わたしは影からこっそり応援している立場です。

今回の目玉は元ＮＨＫ交響楽団主席トランペット奏者の北村源三さんによるハイドンのトランペット協奏曲！ トランペットを吹いたことがあるひとなら一度は練習したことがあるはずの、名曲中の名曲だ。

もう７０歳を越えられ、私の親の年代なのに、しっかりとした立ち姿。 若い奏者の「俺を聴け！」みたいなぎらぎらした感じではなく、落ち着いた暖かい音色が彦根文化プラザに鳴り響いた。 この曲が、かくも有名な奏者によって、彦根で演奏されるなんて、ほんとう幸せなひとときだった。

大学時代、一緒に音楽を楽しんだ仲間が、今でも楽器を続けて、こういう素晴らしい舞台にたっているのは、うらやましくもあり誇らしくもある。 客席から、掌が赤くなる程の拍手をささげた。

当時師事したトランペット奏者のＭ先生はよく、「音楽は献身である。」といろんな場所に寄稿しておられた。その後大病を患った先生が、形を変えても、音楽に捧げることで、今でもたくさんの人たちに力を与えていることを、今日知った。やっぱり凄い先生だ。

…限られた時間しかない人生で欲張りは出来ないので、私は、自分の時間を音楽ではなく、生業を支援することに捧げることにしよう。 相対する人の心に響くというところでは、同じくらい素晴らしいことだと、信じているので。

子供達は、色々な楽器の姿や音色に興味を覚えたようだった。 音楽に親しむことで、豊かな人生を過ごして欲しいな。