廃業(休業)2011年01月20日 22時52分41秒

親父が、八尾税務署からのお伺いの葉書を手に
老夫婦で署に出向き、色々考えた末ようやく
休業届を出したとのこと

届け出せずうやむやにしていた原因の一つに
ひょっとしたら、跡を継いでくれるかもしれないと
期待していた気持ちが未だにあったということを
母から聞かされた。

大学まで行かせてくれた20年前に
親父は「商売なんかせんでええ、サラリーマンが一番や。」
というようなことを言っていた

私が、選んだ道で一生懸命、過してきて
社長の気持ちが少しはわかるということを強みにしてきたつもりが
一番近くにいる社長の気持ちを十分に理解していなかったということを気付かされ、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた
街の社長のホームドクターになろうなんておこがましい。

今更ながら、なんとも言えない申し訳ないような気持ちに
さいなまれた。

自分の借金も全部終わって、孫にも恵まれて
悠々自適に暮らすことで、もう満足してもいいのに
根っからの大阪商人は、まだ先を見ていた。

引導を渡してしまったのかもしれないけど
ギラギラした思いには決別して、解放されて
親父には、ゆっくり、悠々と、過してほしいと思う。