第二回大阪ごちそうマラソン完走記~港区~2011年10月30日 14時08分55秒


2回目を迎えた大阪ごちそうマラソンを楽しみました。
初回の倍の人数が参加、ランネットの申し込みも早々と定員に達したという人気ぶり。
大阪マラソンより大阪らしい面白さが溢れる大会です。
走り終え、ゴールテープを切ったとき、「もう走れない。」ではなく、「もうこれ以上食べられへん。」と感想を残すのは世界中探してもここだけだろう。
ホントに楽しかった~!ごちそうさまでした。

昨年に引き続き、トイデジカメで撮影した映像を交えながら、大会の楽しさを記します。

地下鉄中央線朝潮橋を下車して、スタート会場である八幡屋商店街へ、
昨年より参加者が多く、駅を降りた時点で結構な人出。
案内ボランティアの方がしっかり誘導されていました。

八幡屋商店街の特徴である、中央のドーム部分では既にエイドの設置準備。
オレンジの巨大垂れ幕が、参加者を出迎えてくれます。
可愛いコックさん。今年もおられました。
集合場所に展示されていた第一回大会のレポート展示
このLONGブログも使っていただいてました。恐縮します。

商工会議所支部の方も総動員で手伝っていただいた受付を済ませ、グランドに集合
やはり、人が明らかに多い。うまく運営が出来るのか、事務局やボランティアの方々の不安や苦労が伺えます。
いよいよスタート、歩道の混乱やエイドの混雑を避けるために、数分おき20人ずつ位に分かれての段階的スタートを切ります。


地元小学校の金管バンドやママさんコーラス隊の応援を受ける演出
マルモリダンスのメロディーに合わせて、踊っているお母さんがとても可愛かった^^;
手作り感万歳の出発イベントは、このマラソン大会のおもてなし、暖かさを感じられるものです。

いよいよスタート。
スタート直後のセクションは、八幡屋の運動公園をぐるっと回るコース

市立中央体育館
一般的な体育館の構造物と違い、古墳のようなこんもりした山をくり抜き
掘り下げたような構造をしている。


再び八幡屋の商店街に戻り、最初の商店街エイドでおもてなし。
第一回大会で、最初のエイドが春日出商店街までなくて、お腹を空かすランナーが続出したため、コースが変更されたのだろう。
八幡屋の皆さんの心づくしのごちそうに早々にありついて、ランナーのテンションは上がります。


たこ焼き、お好み焼き、どら焼き、わらび餅など、早速腹ごしらえの時間
可愛いコックさん。今年もありがとう。



大通りから港方面に抜ける細い商店街に入るところ、初参加のランナーが
「うわ~、もう走る気ゼロ!こんな大会あるんか~楽し過ぎやろ~。」
と、爆笑してました。沿道の商店主の拍手も暖かかった。
序盤の走り始めに、商店街の楽しさと暖かさを存分に味わえる演出が、昨年以上に良かったと思います。
唐揚げが、本当に美味しかった。
八幡屋で、しっかりごちそうを食べて、しばし真面目なランニングが続きます。


天保山運河の景色。
港湾地帯の風情が感じられます。
当日曇天で、天気に恵まれなかったのは残念でした。

阪神高速湾岸線をくぐり、築港方面に向かいます。

岸壁地帯、サントリー大阪第二工場近くの風景

築港へ渡る橋の名前をみてびっくり!
有名な和歌に登場する難波津の名前が使われている。
「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」
実際の難波津というのは、諸説あるそうだが、もちろんもっと大阪市内の中心部
難波とか三津寺、高麗橋のあたりだったそうな。

太古の大坂、水運で育まれた街を想像しながら、ひた走る。


湾岸線の橋や、築港赤レンガ倉庫が、このセクションの目のごちそう
走り切ると、港区築港の街に入ります。

字のごとく、大阪港湾地帯を開発していく時代に、沢山の労働者が居住するようになったのが、街の起源だろう。下町の風情がある街だ。
昨年も振舞ってくれていた、築港「飴ちゃんエイド」
冷やしたゼリーなど、駄菓子ももてなされていた。

大阪税関の脇を抜けて、中央突堤の先っぽまで、走ります。
このマラソンで一番景色が良い所、広々とした大阪湾の眺めです。
翌週、大阪マラソンのゴールになるATC、インテックス周辺が対岸に見える。

夕日がきれいなポイントとして、「ダイヤモンドポイント」の認定をうけたそうだ。
絶好の記念撮影場所では、ボランティアの方が、ランナーのカメラのシャッターを押す。
細やかな心配りにランナーたちは感謝していた。
突堤を戻り、天保山の人気スポットへ足を進める。


海遊館や大観覧車の他、タイミングがよければ、帆船型観光船のサンタマリア号も見られる。
見どころ沢山のセクションを抜けて、天保山登山の苦行に挑む。

標高4.35Mの山を登りきると、二等三角点を見ることが出来る。

下山後は、序盤港区のクライマックス、大阪市営の天保山渡船へ、

渡船エイドでは、南市岡田中温泉で組み上げられた「地底旅行」天然温泉水が振舞われていた。
「ほんまや」だけが、大阪の有名水ではない。

現代でも、市民の足として根付いている市営渡船。水都の風情を感じます。
ランナーだけでなく、普通に市民の方が利用しておられた。


チャリンコに乗った外国人の方。この後、此花区USJに入られたので、キャストの方なのだろう。
此花区側にマンションやアパートが少ないので、港区側に宿舎があり、渡船を使って自転車通勤している方が少なからずいるそうだ。
古いものと新しいもの、和と洋、色々交錯する大阪市の港湾地域を象徴する風景


港区を離れ、ランナーたちは此花区に入ります。





第二回大阪ごちそうマラソン完走記~此花区~2011年10月30日 15時51分08秒



下船して、此花区に入る。USJの歓声や音楽が漏れ聞こえてくるセクションだ。
今年も巨大ツリーの先っぽが見えていました。


昨年同様、ジェットコースターの悲鳴を楽しみながら走りました。耳にもごちそう^^


ホテル群の派手さに負けないごちマラのノボリ。
配置するだけでも相当大変な作業だと思う。観光客も多く、やや道の分かりづらいこのセクションではとくに、ありがたみを感じました。
大阪商工会議所此花・西・港支部が作成されたコースマップにも、注目ポイントとして記されていた、住友金属工業の外壁を彩る大阪名物の展示
このセクションは徒歩を奨励してもいいのではないかと思うほど、色々な情報が詰まっていて面白い。
広域の大阪名物だけでなくて、此花区の歴史や名所などが詳しく展示されていて見どころ沢山だった。
安治川口界隈では、ハイテク企業の揺りかご、島屋ビジネスインキュベーターが健在だ。
先日は産創館フェアを開催しておられた。
…大阪市政に激震が走っても、こうしたきちんとした創業支援施設が存続されることを、切に願います。マジで。


北港通の交差点、エイドが設置され、地元のシニアの方のもてなしをうけます。
ちょうど信号待ちで、ボランティアのおっちゃんに、「その神社、読み方わかりまっか? 信号待ちの間考えてみ。」と声をかけていただく。
サンド?ウブツチ?  宗教心に欠ける日ごろを反省します。
うぶすな。と読むそうです。古来より、地域の守り神として祀られるものです。

道を渡り、正連寺川につき当ったところが、住友電気工業の工場のあるところ。
大規模な工事が昨年同様に行われています。
海の方向の写真を撮っていると、ボランティアのご婦人に、
「昨年もそっちの方向の写真を撮っていませんでしたか。」と声をかけられた。
昨年もこの場所で、ボランティアをされていたそうだ。

「そちら側にカメラを向ける人はいないので、変わった人だなあと思っていた。」とのこと
意外なところで話が繋がりました。
街の人との再会があるというのも、手作り市民マラソンの魅力だと感じます。


堤防沿いの道を右折して、いよいよ春日出商店街に入ります。
ごちそういっぱいの商店街エイドに突入です



ボランティアの方のみならず、沿道の老若男女の歓迎が、素晴らしい。
本当に暖かい商店街だ。
此花区のゆるキャラ「このはちゃん」も歓迎してくれます。
そういえば去年は阿倍野区の「あべのん」も応援に駆けつけてたか。


たこ焼きに加え、大阪名物、いか焼きも振舞われていました。
本格的ないか焼き器を見るのは久しぶりだ。
その他、手作りミックスサンド、寿司、フルーツ、漬物などなど
昨年を上回るごちそう、もてなしの数々、ランナーの歓声が上がりました。

走り始めのエイドで食べているので、昨年よりはランナーの食の進み具合が遅いような気がしました。


ビリケンさんの、足をなでて、今年も完走・満腹祈願^^

地元から出場したランナーもいたらしく、店のおばちゃんから盛んに声援を浴びていた。
いいね、こういう雰囲気。
春日出商店街の皆さま、今年もごちそうさまでした!

JRゆめ咲線をくぐり、安治川河口方面に向かう。
43号線の高架の下あたりを斜めにくぐるこのセクションは、ランナーがどこを走ればよいのか、地形的にもややわかりづらい印象だった。

運河を渡る手前のボランティアの方
昨年のブログに寄せていただいたコメントで知った、8本煙突の発電所だ。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/20020302.html
今はホームセンターになっているけど、工業地帯此花を象徴するような景色が広がっていた場所だそうです。
運河や鉄橋、工場、など、この辺りの景色は「大大阪」の時代を想起させる
工業都市大阪の風情を感じます。
阪神なんば線の高架脇には、此花区から西区を結ぶ安治川トンネル、
ひんやりとした空気を感じながら、西区、九条の街並みを目指します。