経済講演会2011年10月29日 15時42分03秒

大変著名な方の講演を拝聴することができた。

第90代内閣総理大臣安倍晋三先生。
「日本再生への道」と題して行われた講演は、安全保障や教育、経済政策、震災復興など、短い時間ながら、中身が多岐に渡るものだった。

「日銀が通貨供給量を増やし、インフレターゲットを3%程度に設定すれば日本経済は再生する。」ということを力説された。

主要国のマネタリーベース推移を折れ線グラフを示して、日本の供給量に対して、中、米のそれがずば抜けて増加していることを説明された。
他国の通貨量が多くて、日本の通貨量が少なければ当然円高になるんやろうなあ、というのは感覚的に理解出来る。

ただ、印刷したお金を国民一律にばらまくことは出来ないだろうから、結局は銀行を通じて国債を引き受けることになる。そこで銀行が景気をけん引してくれる産業に融資出来るのかどうか。。。
うまくいって、何らかの形で経済界や家計にお金が届いたとして、先行き不安なので投資や消費に回さず、結局銀行に貯蓄するかもしれない。そうなれば堂々巡りか。

こうすれば、絶対景気が良くなるという処方箋がないだけに、経済政策は本当に難しい。まあ、久しぶりにマクロなことをもやもや考えるきっかけになったので、刺激ある時間だった。 

講演の最後に、「愛する国日本のために、損得ではなく、互いが助け合う精神でもって、一致団結して国の再生に取り組んでいかなくてはならない。」という趣旨を話された。4年前の退陣は「エッ!?」と思うほどあっけなかったが、それでも首相経験者の言葉なので、心にズシッと響きました。

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